出産手当金(産休手当)の支給日はいつ?申請方法や金額計算方法も解説

出産手当金の支給日はいつ?申請後振込まで何日かかる?

出産時には病院でかかる費用や、生まれてきた赤ちゃんにかかる費用などさまざまな出費があります。特に、働いているお母さんは会社を休む必要も出てくるでしょう。働いている母親が病院代や赤ちゃんを育てる費用に使える手当は、申請すれば支給されます。

しかし、赤ちゃんが生まれたらすぐに支給されるわけではなく、申請後実際に振り込まれるまでには時間がかかることが一般的です。では、いつ頃振り込まれるのでしょうか。具体的な時期や、支給を早くする方方法などを見ていきましょう。

参考:出産手当金|協会けんぽ

出産手当金の支給日①:意外と遅い

出産手当金は、支給期間の1日目からすぐにもらえるわけではありません。仕事を休む期間に医師や事業主から証明を受け、申請書を出してから支給が行われます。条件を満たしていると判断され、書類に不備がなければ振込までは2週間程度です。

出産手当金の支給日②:少しでも早くする方法

早くもらいたい場合は、申請書類の準備や回数の分割が適しています。いつまで仕事を休むか分からない場合、申請は仕事復帰後になることが一般的です。

しかし、休業している時期に無給になると、生活に支障が出ることも考えられます。では、方法を見ていきましょう。

申請書類を事前に準備しておく

出産手当金の申請には、医師や勤務先から出産の事実や仕事を休んだ証明などを出してもらう必要があります。

また、申請書などの記入も必要です。出産間近になると余裕もなくなってくるため、事前に用意しておくとスムーズに申請ができます。

産前分と産後分の2回に分けて申請する

産前と産後分を別々に分けて申請も可能です。ただし勤務先に仕事を休んだことを2回証明してもらうため、勤務先側の手間はやや増えてしまいます。会社と相談して、2度の証明を了承してもらえるようなら分けて申請してみましょう。

出産手当金の支給日③:通知は来る?

申請を行うと、支給決定の通知書が届きます。支給金額や期間なども記載され、内容が分かる仕組みです。申請後は通知を待ちましょう。通知が届く時期は支給日の前後です。

そもそも出産手当金とは?

母親となる女性がもらえる手当は、2種類あります。母親が働いているか、そうでないかで名前や内容が異なるため覚えておきましょう。出産手当とは別に、勤務状況にかかわらずもらえる出産一時金があります。

働いているお母さんは、出産手当金と出産一時金を併用できるため、仕事を休んでいる間の負担が少なくなる仕組みです。

参考:常陽銀行|出産手当金、出産一時金とは。2つの違いは?

出産手当金について①:出産手当金とは?

出産手当金は、出産前から出産後の指定された期間内で、会社を休んだ時にもらえる手当てです。1日あたりの報酬を計算し、3分の2が支給されます。

給与が高いお母さんなら、それだけ支給額も高くなるため安心です。産前産後は身体を休めるためにも、制度を活用しましょう。

出産手当金について②:産前に休める期間

産前に休める期間は、妊娠している胎児が1人の場合とそれ以上の場合で変わります。1人の場合は、42日前からが対象です。双子以上の場合は、出産日の98日前から支給対象となります。

子どもの出産予定日は、ずれることもありますが、予定日で計算して構いません。予定日からずれた場合はその期間もプラスして支給されます。つわりの時期などは対象とならないため負担はかかりますが、出産手当金は申請すればもらえる手当てのため、忘れず申請を行いましょう。

なお、出産を期に退職する場合でも、条件によっては対象となるため確認しておきましょう。

出産手当金について③:産後に休める期間

産後に休める期間は、出産の翌日から56日です。産後の休養は生まれた子どもが1人の場合でも、2人以上の場合でも変わりません。別途出産一時金や児童手当、会社の育休制度と合わせて活用すればさらに負担は少なくなるでしょう。

出産手当金について④:どこから支給されるか?

出産手当金は、加入している健康保険から支給されます。会社に勤めている方は、社会保険から支給される仕組みです。

出産手当金は会社勤めをしている女性が対象の制度で、自営業の女性は対象となりません。国民健康保険に加入している自営業者の女性なら、市区町村から出産育児一時金などの支給が受けられます。

参考:全国健康保険協会|出産手当金について

出産手当金の支給を受けられる人の条件

出産手当金の対象期間や支給時期について見てきました。では、対象となる条件や内容について、詳細を見ていきましょう。

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└出産手当金の支給を受けられる人の条件①:受けられる人

手当金は、下記の3つに該当する方が対象です。手当てを受け取ろうと考えている場合は、自分が対象になっているか確認しておきましょう。

健康保険に加入していること(被扶養者は対象外)

まず、健康保険に加入していることが条件です。配偶者の扶養に入っている女性も多いですが、扶養に入っている場合は支給の対象とはなりません。出産手当金を受け取るためには、自分で社会保険に加入していることが条件となります。

また、国民健康保険に加入している経営者やフリーランスの場合、出産手当金の対象とはならないため注意しましょう。その場合は、別途市区町村から別の制度を使って給付を受けることとなります。

 妊娠4ヶ月(85日)以上の出産である

出産とは、子どもが正常に生まれてきた時以外の意味も持っています。たとえば妊娠4ヶ月を超えてから流産した場合や、生まれた子どもが死産だった場合も出産と呼びます。妊娠4ヶ月を過ぎた時の人工中絶も、出産の一種です。

なお、中絶手術は妊娠4ヶ月目に入ると難しくなり、胎児が子どもとして扱われます。母親の身体にも負担がかかるため、給付のの対象です。また、日本では22週以上での中絶は禁止されています。

 出産のために仕事を休み給与の支払いがない、もしくはその支払額が出産手当金より少ない

産前産後のサポートは勤め先によっても異なります。会社のサポートが手厚い場合は、手当金の対象外です。有給として扱われることもありますが、給与の支払いがないケースもあるでしょう。状況によって、判断してください。

出産手当金の支給を受けられる人の条件②:退職後でも受け取れる

妊娠や出産を期に会社を退職している場合も、条件を満たしている場合に限り出産手当金を受け取ることができます。具体的な条件について見て行きましょう。

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-退職日までに継続して1年以上健康保険に加入している

手当を受け取るには、1年以上会社勤めをしている必要があります。社会保険の加入が継続している場合は、会社を変わっていても問題ありません。ただし、1ヶ月以上社会保険を外れている時は条件を満たしません。

退職日が出産手当金の支給期間内

条件として、退職日が支給期間に当てはまることが条件です。たとえば子どもが1人の場合、予定日の42日前なら対象です。双子以上の出産では98日間の余裕があります。

退職日に勤務していない

退職日当日の行動は、手当ての有無にかかわってきます。退職日当日は、出勤しないようにしましょう。欠勤や有給などを使って出勤しなければ、出産手当金の対象です。

会社には出勤しなくても良い日にちを退職日として設定してもらえるよう、依頼しておきましょう。

出産手当金の支給額(支給日額)の計算方法

ここまでは、手当の対象者について説明してきました。支給額は、普通に働いていた時の3分の2です。以下では、具体的な計算方法を解説します。

参考:全国健康保険協会|平成28年からの制度改正について

出産手当金の支給額の計算方法

出産手当金の支給額は、支給開始日よりまえの勤務状況によって変わります。社会保険加入期間による違いを見てみましょう。

支給開始日以前の期間が12ヶ月に満たない場合

退職しない場合は、働き始めた時期が支給開始12ヶ月に満たない場合でももらえます。12ヶ月未満の場合は、社会保険加入中の報酬月額を平均したものか、28万円のどちらか少ない方が適用されます。

支給開始日以前に12ヶ月の標準報酬月額がある場合

継続して社会保険に加入している場合は、すべての給与を合算して12で割ったものが対象の金額です。そこから、30日で割り、3分の2が毎日支給されます。

出産手当金の支給額の計算例

12ヶ月未満の加入期間の場合は、以下の計算となります。

出産手当金が発生する前の6ヶ月間、平均の給与が35万円の場合28万円として計算されます。平均給与が18万円の場合は18万円です。

次に、12ヶ月以上継続している場合の計算を見てみましょう。3ヶ月間25万円、9ヶ月間32万円だった場合の支給日額計算式は以下のとおりです。

(25×3+32+9)÷12÷30日÷3分の2=6722円

働くよりも安くなりますが、休んでいる期間の補填にはなるのではないでしょうか。

出産手当金の支給期間

出産手当金の支給期間は、生まれてきた子どもが1人の場合は出産予定日42日前~産後56日まです。双子以上は出産予定日98日前~産後56日までとなっています。なお、出産予定日が遅れた場合にも手当が出るため安心しましょう。

出産手当金の支給の申請方法

では、支給方法について見てみましょう。

└出産手当金の支給の申請方法①:いつ申請する?

申請時期は、ある程度自由に決められます。複数回に分けて申請しても構いません。ただし毎回勤務先と医師に書類を記入してもらう必要があります。出産後に申請する場合、2回目以降出産時期の証明は省略できます。

出産手当金の支給の申請方法②:申請先

出産手当金の申請先は、協会けんぽ支部です。地域によって支部が異なるため、保険証に記載されているものを確認しましょう。郵送または窓口へ持参できます。

参考:全国健康保険協会|申請書の提出先

出産手当金の支給の申請方法③:申請書(全国健康保険協会[協会けんぽ]の場合)

申請先や申請時期が分かったところで、申請書に関する詳細を見てみましょう。

健康保険出産手当金支給申請書

健康保険出産手当金支給申請書は、協会けんぽの公式サイトでダウンロードが可能です。必要な添付書類を添え、提出します。記入方法も公式サイトで確認できます。

(916) 350-8516

出産手当金の支給の申請方法④:申請期限・期間

申請期限は、出産手当金だけでなく健康保険の給付全般が同じように設定されています。出産手当金の場合は、仕事を休み始めた日の翌日から2年間です。

また申請が可能になる期間は、出産手当金が支給される日の翌日からですが、勤務先や医師の証明が必須となります。

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出産手当金の支給の申請方法⑤:申請する人

申請者は原則、出産する本人です。本人が亡くなった場合などは親族が申請を行います。本人が出産のため動けない場合などは、代理で書類をダウンロードし、医師や勤務先の証明などを用意するまでは親族が代理で行っても特に問題はありません。

出産手当金の支給の申請方法⑥:申請するのを忘れた場合

申請を忘れていた場合でも、2年間は後から処理できます。しかし、2年を超えてしまうと時効となり、手当金がもらえなくなるため注意しましょう。

・出産手当金は非課税

出産手当金は非課税で、所得金額に含まれません。また、出産育児一時金なども所得に含まれないため、一時的に仕事を休んでいても扶養範囲で生活できます。fibrochondrosteal

年収201万円以下なら配偶者控除も受けられる

2018年から、配偶者特別控除が年収201万円未満に改姓されました。出産で休む前までの年収が201万円未満の場合、配偶者控除も受けることができ有利です。産前産後の休養期間を決める際は、控除についても確認しておきましょう。

参考:小野寺税理士事務所|パートで働く主婦にとっての103万円の壁と130万円の壁

出産手当金の支給日に関する問い合わせ先

支給日など、気になることがある場合は管轄の健康保険協会へ問い合わせましょう。会社で手続きを受け付けている場合は、代理で問い合わせてもらえるケースもあります。

269-253-8117

出産手当金の支給日のまとめ

出産手当金の概要や支給日、申請方法などについて解説しました。いかがでしたでしょうか。この記事のポイントは以下の3点です。

  • 出産手当金は社会保険加入の女性がもらえる手当て
  • 原則申請してから2週間ほどでもらえるが、申請は1~2回が一般的
  • 産前産後の一定期間支給され、働いていた時の3分の2がもらえる

働くお母さんにとって、出産時の休業は家計の負担となります。しかし、出産手当金や一時金などの制度を活用すれば、育児休暇などのサポートが少ない会社でも、安心して出産ができるでしょう。